内海先生御退官の記念パーティー 天文学研究会主催
2001(平成13)年3月24日

 1970(昭和45)年のご着任以来、30年の長きにわたって大変にお世話になった内海先生が、定年で御退官されることになりました。


 天文学研究会の現役諸君を中心に記念パーティーが企画され、当時稼働中だった電脳「足跡」なども通じて広く参加が呼びかけられました。

 30年にもおよぶご在任期間中にお世話になった会員数は膨大な数に上りますので、会場で初対面した先輩と後輩も多かったのですが、年代は違ってもそこは同じ会のメンバーだった面々、和やかな雰囲気で内海先生に感謝する会となりました。

 参加者全員が自己紹介を兼ねて内海先生に感謝のメッセージを申し上げました。ほとんど全員が自己紹介の最初に自分の学生番号を言ったのが印象的でした。卒業後何年経っても、学生番号は身に染みついて忘れられないものなのですね。

 最後に先生がご挨拶に立たれ、「楽しく天文に触れてもらいたいと思いながら今日までやってきました」とおっしゃいました。私たちがまるで自分のものであるかのように25pなど沢山の望遠鏡を使わせていただいたり、また東千田時代は他のクラブにはないようなBOXを確保したり出来てきたのは、先生のクラブに対するご理解とご助力の賜物であったと痛感いたしました。私たちは、たしかに楽しく天文に触れさせていただいて、恵まれた学生時代を送ることが出来ました。

 ご退官後はしばらく研究室やお住まいの整理をされて、いずれはご郷里にお帰りになるのだと言うことでした。「後任の教官は来ないので研究室の整理もゆっくりできる」とおっしゃいました。一般教養課程で先生の「天文学概論」を受講した学生は、まさに天文学的な数字になることと思いますが、先生の後任が置かれないとすれば「天文学概論」の講座もなくなってしまうので寂しいことだと思いながら、先生のお話を伺っていました。

 実はこの日、もっと大勢のOB、OGが出席予定でしたが、なんと当日、芸予地震が発生、広島市でも震度5〜6の揺れで、かなりの被害が発生してしまいました。交通網もマヒ状態となり、新幹線も在来線も止まってしまって、広島に向かいながら途中で参加を断念せざるを得なかった仲間が大勢出てしまったことは残念でしたが、宴の最後に、47神森氏が「西洋では、足を踏みならして祝いや感謝の気持ちを表現するそうですが、今日は地球が大きく足を踏みならして、先生に大きな感謝の気持ちを申し上げたという事です。」と挨拶されて、会を締めくくって下さいました。

幹事さんのお気遣いで2次会の席もすでに用意されていて、参加者のほとんどがそこへ席を移し、内海先生もおいで下さって、いつまでも名残を惜しみました。

内海先生、長い間本当にありがとうございました。これからもどうぞお元気でご活躍下さい。