2009722 トカラ列島 宝島
旅のアルバム(11)
「皆既前夜」
だいぶ暗くなってから、来島者と島の人々との交流会が始まりました。
プロの女性アナウンサーが司会進行をする、イベント形の交流会でした。
飲み物と、島の名物トビウオのヒラキと、
トビウオ味噌(これは絶品!)を受け取って、
階段に思い思いに座ります。
対岸の平らな場所が特設ステージに早変わり。
交流会特設ステージ
自治会長さんによる歓迎のご挨拶。
「鹿児島から、波路はるか360キロ、ようこそいらっしゃいましたぁ〜!」
司会の女性や、手前のスタッフのTシャツに注目!
皆既日食(コロナ)が染め出されています!
円形劇場型の観覧席
明日の観測場所となる、海水浴場の砂浜へ下りる階段が、
交流会では臨時の観覧席。野外円形劇場みたいです。
参加者の多さにびっくり!
昼間、ツアースタッフから、
「ここに望遠鏡を起きっぱなしにしてはいけない」
と言われた理由がようやく分かりました。
子どもたちによるスチールドラムの演奏
明日の日食にふさわしく、キラキラ星を演奏してくれました。
小さな子も、踏み台を使って、一生懸命にやってくれました。
スポットライトが逆光となって手元が見えないので、大人が後ろから懐中電灯で
照らしてます。野外ステージにハプニングはつきもの?
スチールドラムは、様々な音階が出せるのでビックリ。
村おこしの一環としてやっているそうです。
中学生も加わって、『オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ』
選曲最高!気分も最高!
スペシャルゲスト 喜納昌吉さん、
「ハイサイおじさん」 名曲!
スタッフも思わず踊り出す!
喜納さんは、沖縄金環日食の体験者。
全天曇った中に、ポコッとそこだけ晴れて
金環がきれいに見えたといいます。
この強運をみんなに分けてください!
「明日の天気が、晴れますように!」
「みんなの心が、一つになりますように!」
観衆からは「イェ〜イ!」の大喝采
しかし、空からは・・・大粒の雨が、
だんだん激しく落ちて来る・・・。
交流会が終わって、かなりたって、
雨がやんだ雲間から、北極星が見え、奇跡的に極軸あわせができた。
喜納さんの金環日食と同じだ、縁起がいいぞ!明日の天気を祈るばかり。
テントに戻り寝に就こうとするが、暑さと強風に苛まれ、眠れない夜が更けてゆく。
決戦の時はもう、すぐそこに迫っている。
翌朝、明るくなって見てみたら、例の、ウ○コをラッピング処理出来る便器だけが
むき出しでそこに残っていた。トイレ用のテントは、強風で吹っ飛ばされて、
どこかに行ってしまったらしい。
残っているのは、最新式の仮設トイレ本体(銀色の四角いやつ。横に空いた穴から
ビニール袋にパッケージされた己の分身が出てきます)と、手洗い用水タンク(たぶん
そうだったと思う)と、汚物入れの青いバケツだけ。
さすがに囲いのテントがなくては、ここで用を足せません。