2009722 トカラ列島 宝島  


    旅のアルバム(7)

          「大海原を行く」

フェリー「としま」の舳先。センスが秀逸なトカラのシンボルマークと、

「ようこそ2009皆既日食トカラ列島!」という横断幕。



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ジュラルミン製の橋みたいなタラップ
を渡って、乗船開始

タラップが外され、出港準備完了

赤いTシャツのスタッフがお見送り

煙を吐いて、出港!


フェリー「としま」のヘリポート。

すぐ横に結構大きな構造物があるけど、プロペラが当たらないのか、
ちょっと心配。

右舷方向は半島で、小高い山が連なる。

左舷側が、東シナ海に向かって
大きく開けて行

トカラ渡航歴4回という猛者氏の
背中に輝く皆既日食のマーク

北上する「としま」とすれ違いに、大型のフェリーが南下して行く。
きっとあの船にも、明日トカラへ渡る人たちが大勢乗っているのであろう。

外洋に出ると揺れること、揺れること。船は上下左右に振り回される。
マストの先端を見ていると、カクン・カクンと動き回っているようだ。

海面から10メートル以上はあるだろう甲板まで、
波しぶきが激しく跳ね上がってくる。

まずい・・・職場から借りたビデオのレンズが・・。

甲板をまっすぐに歩こうとしても、すぐに強烈な揺れが来て、まっすぐに歩けない。

突堤を出れば、いよいよ東シナ海だ!

「としま」が引く航跡の向こうに、奄美大島が見えている。

奄美をバックに撮ってもらう。
相変わらずダサイ姿・・・。
船の揺れで振り落とされない
ように、手すりにつかまる。

奄美が見えている間に、
電波が届くうちに、家族にあてて
最後のメールを発信する。
ウ〜ン、盛り上がってきたぞ!

トカラ列島の南端に位置する無人島、
横当島(中央のふたつ)と上ノ根島(右)。
我々はついにトカラの海域に入って
来たのだ。
横当島は、ふたつに見えるが
実はつながっていて、
一つの島なのである。
断雲が、開きかけた緞帳(どんちょう)のように、水平線から少し上にあがり、
三つの島影が、そのわずかに開いたすきまにピタリと収まっている。
夕日が、雲のベールの向こうから黄昏れの空を淡い金色に染め、この海特有の
三角波が寄せて来て、水平線と島々は、船の舷側越しに上下に揺れている。
心が震えるほどの、東シナ海の絶景だ


「今日は、空が真っ赤に焼けなくて
 残念だなあ・・・」
渡航歴4回の猛者氏がつぶやく。

ここにまた来たい、心底そう思う。
船が進むにつれて、いちばん左の
小さいやつは、真ん中の大きい島の
後ろに隠れて、横当島は「一つ」の
島となった。
右舷前方に小さな光点が見え隠れし始めた。漁船か?宝島の灯か?
この光点以外に、漆黒の海に見える物は何もなかった。
(って、しょうもない写真、大きく載せるなよ。)